ケトン体が人類を救う ー糖質制限でなぜ健康になるのかー:宗田哲男

23 11月

ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)

著者は産婦人科で開業されている宗田哲男先生です。
この著書が面白いのは「ケトン体」にターゲットを当てていることです。

ダイエットや糖尿病の治療においてはそこまで糖質制限で緊急を要することはないのですが、妊娠糖尿病、糖尿病患者の出産においては、数ヶ月以内に糖尿病をコントロールしないといけないという、ある意味切迫感がある状況です。

ところが、大学や大病院へ妊婦さんが入院してインシュリンなどをつかって血糖をコントロールしようとしてもなかなかうまくいかないという現実が有ります。理由は病院食が糖質まみれだからですが・・・。

宗田先生はここで思い切って妊婦に糖質制限を指導されてます。なかなかできることではないと思います。うまくいかなかったら訴えられるかもしれませんから・・。

最新の知見を盛り込んだ素晴らしい著書であると思います。特に、学会・研究会で糖尿病専門医とバトルをされたとのこと!そんなことがあったんですね。学会会長がのりこんできたとは!素晴らしい!
以下は自分的に勉強になった点のメモです。

しかし、イギリスの医学雑誌に今年2015年2月「食事指導を実行してもしなくても心筋梗塞などによる死亡率は変わらない」とする研究結果が発表されたのです。・・・・・血中コレステロールを減らすことを目的に行った従来の食事指導には混教がないことを示した、画期的な内容でした。

糖質制限の食事を考えていくと、どうしてもコレステロールを含めた脂質の摂取が増えてもいいのであろうか?という疑問がわいてきます。私もそこで色々な本を読んでコレステロール悪玉論が欺瞞にみちたデタラメであることが分かってきました。

順天堂大学奥村康特任教授は、御本人のブログでこんな怖いことを書いてます。「医者に行くと、コレステロール220以上で異常だと言ってコレステロール低下薬を飲まされる。するとまずいことに鬱になるんですね。非常に多弁だった人が無口になったりする。そういう人が電車に飛び込むんだという話しをしていたら、実際に帝京大学の精神科の先生とJR東日本が協力して、JR中央線で自殺した人を調べたんです。その結果、9割が55-60歳で、ほとんどが男だった。それが見事に全員、コレステロール低下薬を飲んでいたという」

コレステロールは脳にたくさん必要でしょうし、ホルモンの材料でもあります。これを強制的に薬で下げるという恐ろしいことが普通に行われているのです。

妊婦のコレステロールがあがる理由
コレステロールの高値は分娩後6週まで続きますが、授乳することにより低下します。従って、コレステロールが高値になるのは、授乳の時に使うエネルギーのために、コレステロールを身体に予備的に蓄積しているためだと考えられています。

なぜ妊婦は妊娠糖尿病になるのか?
→妊娠糖尿病は妊娠母体が「糖質を拒否」している病態である。
同時に「蛋白質と脂肪を要求」している。
これに気付かずに、妊婦が糖質過多の食生活を送るために、病気が発症してしまう。

すでにWHOは成人及び子どものための盗塁の摂取に関するガイドライン(一日あたり佐藤にして小さじ6杯程度=25g、多くても総エネルギー摂取量の10%未満にすべきで、5%未満であればより効果的であるとする)を発表しています。2015年3月

「日本の長寿村・短命村」という本を書いた近藤正二博士によると「米を大食いする村は短命だ」と言うことでした。

2014年に入って北里研究所病院糖尿病センターの山田悟センター長は小規模ながら無作為比較試験論文を発表しており(Intern Med 2014;53:13-19)ここでは日本人で糖質制限食が有効なことを証明しています。
糖質制限に反対の立場の無作為比較試験のエビデンスは実は海外でも存在していません。

全血液中の糖質はティースプーン1杯=5g

癌細胞はそのエネルギー産生を嫌気性解糖に依存している(ミトコンドリアを使う酸素を使ったエネルギー代謝は使わない)ため、正常細胞の何十倍ものグルコースを取り込む必要がある

あらためて、素晴らしい著作だと思いました。糖尿病の治療はこの数年内にパラダイムシフトが起こると思います。患者自身が血糖測定器を持ってますから、医師の嘘に騙されません。「血糖を上昇させるのは糖質だけである」このテーゼを否定することは難しくなるでしょう。一方、高脂血症の治療に関してはまだまだ時間がかかりそうです・・・

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