便秘の患者には「食物繊維制限」が効果あるという論文

24 9月

「食物繊維の摂取を中止または減らすことは便秘とそれに伴う症状を軽減する」という論文があったので紹介します。食物繊維の摂取を減らすことで慢性便秘患者の排便回数を増やし、排便に伴ういきみや鼓腸などの症状を有意に改善することができたという論文です。

PDFが以下からダウンロードできます。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3435786/

Stopping or reducing dietaryfiber intake reduces constipation and its associated symptoms

Ho K-S. WJG. 2012;18(33):4593–4.

Abstract

目的

特発性便秘症患者に対する食物繊維摂取制限が与える影響調査

方法

2008年5月から2010年5月の期間に大腸内視鏡検査で便秘の原因が器質的疾患であることを除外した特発性便秘症の63症例が登録された。 結腸手術の既往、または便秘の医学的原因がある患者は除外した。 すべての患者に、消化管における食物繊維の役割についての説明を行った。 患者は2週間、無食物繊維を摂取するように求められた。 その後、食物繊維の摂取量を許容できるレベルにまで減らすように求められた。 食物繊維の摂取量、便秘の症状、排便困難、肛門出血、腹部膨満、腹痛が1ヶ月および6カ月で調査された。

結果

患者の年齢の中央値は(男性16人、女性47人)は47歳(20-80歳)。 6ヶ月間で食物繊維食なし群(41人)、低食物繊維食群(16人)。6人は高食物繊維食を宗教的または個人的理由で再開した。食物繊維摂取を中止または減少させた患者は、症状の有意な改善を示したが、高食物繊維食を続けた患者は症状の変化がなかった。食物繊維を完全に中止した群では、排便頻度は3.75日(±1.59d)に1回の排便から1.0日(±0.0d)に1回の排便に増加した(P \<0.001)。食物繊維摂取減少群は、排便頻度が4.19日(±2.09d)あたり1回の排便から1.9日(±1.21d)に1回に増加した(P \<0.001)。高食物繊維食群は、食事指導の前後とも6.83日(±1.03d)あたり1回の排便回数で留まっていた。食物繊維なし群、食物繊維減少群、高食物繊維群では、それぞれ0%、31.3%、100%(P \<0.001)に鼓脹の症状がみられ、排便時のいきみがそれぞれ0%、43.8%、100% に認められた(P\<0.001)。

結論

特発性便秘およびその関連症状は、食物繊維の摂取を停止または低下させることによって効果的に減少させることができる。

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